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FKは内部。IKは外側。

ジョイントを使ったアニメーションで、リグなどのシステムがセットアップされてない場合。
キャラクターアニメーションにFK(フォアードキネマティクス)を使うか、IK(インバースキネマティクス)を使うか。

●「FK」はジョイントの回転なのでキャラクター内部‥ローカルのモーション。

●「IK」は一見ジョイントも中に入っているように見えるのですが、実は外部(ワールド座標上)にあってキャラクターを外から動かしている。
言い方を変えればジョイントはIKという外部からの影響によって動かされている。

つまり、外部からの影響でキャラクターが動かされるような状況がなければIKの必要はない←極論(^_^;)
代表的な外部のものは地面。それでキャラクターの脚にはIKを入れている場合が多い。

補足:IKはワールド座標とは限りません。IKがどこのノード(グループ)に入るかによって変わります。

キャラクターにリグなんか組む時間が無いときは、キャラの手がどこかに置いかれたり何かを掴んだりしなければFKの方がアニメーションは付けやすい。
歩行などは脚だけIKが入っていれば十分ということになりますね。

キャラクターが何かを持っているとき、手にそのモノをコンストレインし、そのものを動かす。この場合アニメーションの主体はキャラクター側だ。

手に何か持って動かすのであれば、手が主役じゃなく手に持っているモノが主役という場合もある。動かす目的であるモノにアニメーションをつけて、手がモノにコンストレインされて「手が動かされる」もある。

手にモノをコンストレインして腕にアニメーションを付けるなら、手はFKでもIKでもいい。モノに手をコンストレインしてモノにアニメーションを付けて手がモノを追跡するなら、腕にIKが必要になる。

FKとIKをどのように使い分けるか、実際はアニメーションしてみないと判断できない時もあるんですよね。

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2010年6月21日 17:06に投稿されたエントリーのページです。

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