« USBビデオキャプチャー | メイン | HDD買いました。 »

Transfer Attributes によるモデル形状の転送

モデリング中はアニメーション向きの分割線‥ウエイト付けが容易なモデル‥まで考えて作業するのは難しいですよね。

そこでMayaに搭載している「Transfer Attributes」(アトリビュ-トの転送)を使ってモデリングした形状を別の分割線になってるモデルに渡そうという方法。

この黄色の腕のモデルが元のものだとします。
transferAttributes_01.jpg
これはかなりハイポリなのでウエイト作業が大変。

そこで若干形状はアバウトになりますが、シンプルな格子状分割の円筒を用意し(下の青い円筒のポリゴンプリミティブ)、これに形状だけを転送しようと思います。

ただ完全な格子状ではアニメーションしにくい場合もあるので、ラティスやツイストなどのデフォーマーを使って分割線を移動。腕に向いた分割に直しておきます。
transferAttributes_02.jpg

次に全体のおおよその形状をラティスで腕に合わせます。
ラティスはリニアな変化をするので滑らかな形状変化をさせたいなら、ラティスオプションのローカル分割を4など数字を上げると良いかもしれません。
transferAttributes_03_lattice.jpg

transferAttributes_04.jpg

元のハイポリモデル(腕のモデル)とおおよそ腕型に変形した円筒を重ねます。
transferAttributes_05.jpg

Transfer Attributes (アトリビュートの転送)のオプションは「頂点の位置」のみをオンにしています。
transferAttributes_06.jpg

UVは円筒の方が綺麗に並んでいるのでそのまま生かし、ここではUVの転写はしていません。
transferAttributes_07_uv.jpg

ただ形状を渡す側のモデルのUVマッピングが既にされているのであればアトリビュートの転送オプションの「UVセット」も同時に転送します。

形状の転送をしました。
元のハイポリモデルに円筒が吸着してます。
transferAttributes_08.jpg

ここで円筒モデルのヒストリーを捨てれば形状が固定され、ハイポリモデルと同じ形状で異なる分割線のモデルができました。
transferAttributes_09.jpg

形状を優先したので円筒もある程度ハイポリでしたが、もっとローポリへの転送も可能です。
ただ極端なローポリだと形状が崩れてしまうこともあります。

About

2011年4月13日 00:46に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「USBビデオキャプチャー」です。

次の投稿は「HDD買いました。」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。