CG WORLD 2006年7月号 vol.95 「大空に飛び込め」 というタイトルの記事で主人公である女性ジャンパーを中心に書いていたが、背景にいる脇役のセスナ208キャラバンtという飛行機について殆ど書くことができなかったので捕捉。 サムネイル(画像)をクリックすると拡大画像が見られます。
画面の中では小さい扱いなのでモデルはシンプルで殆ど作り込まなかった。 マテリアルはカラーとスペキュラーマップのみでバンプは使用しない。 飛行機の表面は滑らかだしパーツの凹凸など見えないからだ。 上から太陽の光を浴びる飛行機を下から見れば表面の殆どが影側になる。 地上近くを(低空で)飛んでいれば(地面の色が暗ければ)それなりに飛行機の下も暗くなると思う。 しかし、雲より高いところを飛んでいる飛行機はどうだろう? 横からも空の光を浴び、下から白い雲の反射を浴びる 意外に下側は明るい これは極端 メンタルレイのファイナルギャザーで天空の光を全体に浴びせると陰影が無くなってしまった。 雪山の上を飛んでいるような感じだろうか。 そこで下からの光は反射の為の板を用意。 この板の明るさと大きさで光の量を調整することにした。 地面からの色ということで少し暖色系。 ちょっとまだ暗いかな‥ 逆にプロペラの反射が不自然 プロペラの反射は無くす 下からの照り返しの量も調節してこんな感じに仕上がった